インタビュー!
振付・ステージング指導 竹森徳芳さん

竹森徳芳

本日は振付・ステージング指導の竹森徳芳さんにお話を伺いました!

――スタッフインタビュー企画2回目の今回は、振付・ステージング指導の竹森徳芳さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

――改めまして【マーメイドブーツ】に携わっていただき、ありがとうございます。僕(丸山)が竹森さんと初めて出会った頃というのが、僕の所属しているVoyantroupeが劇団海賊ハイジャックという名前で活動していた頃で、その時も「振付」で携わってくださいました。
当時はご自分で振付や演出をして公演を打たれていたり、ダンスで出演されたり、という活動をされていたと思うのですが、近頃は「ステージング」や「振付」のお仕事がメイン、といったところなんでしょうか?

そうですね。今は割とダンスは、自分では踊っていなくて教えてるばっかりで、仕事の大半がアーティストの「ステージング」と「レッスン」と「振付」ですね。

――何か「転機」のようなことがあったんですか?

2年3~4ヶ月ほど前ですかね、「水曜日のカンパネラ」に出会って、ステージを、もうちょっと面白くできるんじゃないかってレッスンをするところから始まったんです。そのうち、振付も始めて、振付しない部分も「ステージング」として携わっていって「水曜日のカンパネラ」が割と世間に定着し始めたら、他のアーティストの方々との出会いも増えていった感じです。「踊らなくてもうまい見せ方ってないだろうか」って思っている方が多かったので、何かお手伝いできることはないかな、ということで「ステージング」を広くやり始めたんです。
そうしたら結構必要としてくださる方がたくさんいて、今はアーティストも何組か関わらせていただいてます。でも、お芝居もやっぱり好きなので、お芝居の振付もたまにやらせていただくんですけど、僕、結構役者さんが踊るのが好きなんです。

――なるほど。流れと言いますか、縁といいますか、そのようなものを感じますね。
「役者が踊る」というのは「ダンサーさん」というか「ダンスに特化している方」ではなく「初心者程度のダンスはできるけども、普段は役者として活動している方」がダンスで見せる表現、という感じなんでしょうか?

まあ、ダンスの技術の有る無しは特に関係ないんですけど、役者さんがやると、やっぱりベースが「お芝居」じゃないですか。だから、ちゃんと表情とか、キャラクターとしてどう踊ったらいいのかとか、そういう、なんていうか「表現」の部分が強いので、だから、ただダンスを踊るんじゃなくて、ダンスでシーンを見せる面白さっていうのは役者さん同士で見せてくれた方が強いと思うんです。例えば、お芝居の冒頭にダンスがあるような構成である人とある人が出会った瞬間の表情とか、それが実はお芝居の中では出会わないキャラクター同士なのだけれどダンスシーンで出会った時にどうしたらいいか、とかっていうのを、こちらから一方的に提示するというのではなく、より一緒に考えていけるっていうのが楽しくて、お芝居の中で振付するのが特に好きなんですよね。

――以前に竹森さんとお話していた時に話の流れで、ダンスの分野に注目して僕が質問させていただいて、竹森さんのダンスや振付の方向性として、その人に全く初めてのものを与えるのではなく、その人の「中にあるもの」を引っ張り出して、引っ張ってきたものを膨らませていく、という方向で一緒に作っていっているというようなことを伺ったかと思うのですが、今回、ダンスというよりは、殺陣などを含む「ステージング」を主にお願いすることになるんですが、「ステージング」というのも方向性としては近しい感じなんでしょうか?

そうですね。今回はまだ多くは行けていないんですが、僕は結構頻繁に稽古場に行って単純に「ここのポーズ、どうしようか」とか「ここからここまでの移動をどうしようか」とか相談を受けながら一緒にやらせてもらうんです。お芝居ってお客さんから「どう見えているか」が重要だと思うので、立ち方・向き方・こけ方・倒れ方とか、どう見せたいのかを聞いて、じゃあこういうのはどうですか?って表現の手段を僕が提示していくんです。そういうのは単純に「振付」という作業ではなく「その場で必要な表現」をみんなで選んでいくっていう作業なんですよね。その人(役者)と物語と演出といろんなものが加わって、きっと僕一人では生まれなかった、新しくて面白いものが生まれると思うので、その要素が多ければ多いほど、面白いですよね。

――「役者1人」「演出家1人」「ステージング1人」で各々向かっていくのではなく、三者が文殊の知恵のように、グッと力を集めてやっていく、という感じなんですね。
そういった中で、なのですが、今回の【マーメイドブーツ】、団体としても殺陣をする役者としても殺陣をそこまでやったことのない集団なのですが、「こうしていこう!」っていう指針、みたいなものってありますか?

指針というより、根底を考えますね。例えばアーティストだと「シンガーソングライター」でも「ロックバンド」でも「アイドル」でも全部同じ捉え方をしているんですね。結局はその人がその環境でお客さんにどう見られたらお客さんが喜ぶのかっていうのだけを考えたら、それが誰であれ何の分野であれ、お客さんが見たいものってある程度決まってくる。それを更に「驚かせるものをやりたい!」ってなると僕の技量が必要なんですけど、皆さんの個性とお話の面白さとがあれば、そこに+αできるものは、別にそんな難しいことじゃなくてもきっといいものにできると思うんです。その場でいろんな提案をして、皆さんのできるものの中で、面白いものにしていきたいな、と。そのキャラクター・お話・演出・環境・お客さんのことを考えて、繋げる仕事が僕の仕事、だと思っています。

――ありがとうございます。最後になりますが、竹森さんの「ステージング」などのアプローチを伺ってきた限り【マーメイドブーツ】を一緒に作っていく、という点で、まだまだ未知数な部分が多々あるかとは思いますが、竹森さんから見た【マーメイドブーツ】、ここが楽しみなポイントだよーっていうところをお願いします。

そうですね。お客さんが「殺陣」っていうものを、ただの「殺陣のシーン」っていうんじゃなくて、ちゃんと物語の1シーンとして、普通の会話と同じようにドキドキしながら観られるようにしていきたいと思います。その為に大事なのは「どう動くか」ではなく「キャラクターがどう動きたいか」で、皆さんの役作りがより鮮明になってきたら、今僕が想像しているものよりもより進化していくとものだと思います。僕はその役作りも含めて、皆さんの個性、皆さんが気づいてないところを掘り下げて引き出して、いろんな要素がちゃんと詰まっていて観ていられるものにしたいと思っています。

――出演する僕ですら、って僕は殺陣のあるキャラクターではないんですが、とても楽しみになってきました。
本番へ向けてどうぞよろしくお願いします。
今回は、振付・ステージング指導の竹森徳芳さんにお話を伺いました。 お話を聞かせてくださりありがとうございました。


竹森 徳芳(たけもり のりよし)

振付・演出・ステージング指導
2006年よりコンテンポラリーダンスカンパニー「Leni-basso」に所属し、東京をはじめとしてNY、ルーマニア、ハンガリー、中国、ジャカルタ(インドネシア)などの国内外の公演に出演。 2007年に自身が主宰を務める「発電NOTE」を結成し、以降毎年単独公演にて新作を発表。 振付家としてはIZAM氏が主宰を務める劇団ベニバラ兎団の舞台の振付、「おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』」の振付、サンリオピューロランドでのショーの振付、NYのカーネギーホールで行われた国際フラワーアレンジメント協会のフラワーショーの振付、乃木坂46出演の「じょしらく」の振付、アーティストでは「水曜日のカンパネラ」、「桐嶋ノドカ」、「片平里菜」、「MAGiC BOYZ」、「Especia」、「LoVendoЯ」、「空中分解feat.アンテナガール」の振付やステージング指導、ライブ演出等を手がけている。 ダンスにこだわらず、映像や音声を使った様々な表現方法を組み込んだ創作活動を行いながら アーティストのステージング指導や身体トレーニング、振付・ワークショップ講師など幅広く活動している。

竹森徳芳公式HP

水曜日のカンパネラ

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